『くっ…』


修二はジリジリと崖ギリギリまで後ろ向きに足を運んだ。


『もう一度だけ聞こう…この俺と手を組まないか?』


銀髪のホスト風の男は、拳銃を構えながら修二にジリジリと歩み寄った。


『嫌だ…俺は…俺は殺し合いなんて…自分が“自由”を手に入れるために、人の命を奪うことなんて出来ない!!』


修二は大声で叫んだ。


『殺し合いを“放棄”する気か!?そんな事じゃ、この島で生きる事なんて出来ないぞ!!“自由”を手になんてできないぞ!!』


銀髪のホスト風の男は叫びながら修二を睨みつけた。


『俺には…殺し合いなんて出来ない…』


修二は唇を噛み締め告げた。


『ふん、この根性なしが!!』


銀髪のホスト風の男は修二に向かって拳銃を発砲した。


銃弾は修二の胸元へと直撃した。


『がっ…』


修二は銃弾のあまりの勢いに押され、そのまま崖の下の海へと落ちたのだった。