『修二君、見事に約束を破ってくれたね。君たちをわざわざ管理施設から解放してあげたのに…何故、橘玲子たちと君たちが一緒にいたんだね?約束が違わないかい?』


警察官はそう言って不敵な笑みを見せた。


『お前…俺と玲子が知り合いだった事も、管理施設に近づいていたのが玲子だった事も、全て知って俺に玲子を撃たせようとしたのか?』


修二はそう言って、拳を強く握りしめながら警察官を睨みつけた。


『修二君、君はこの島に来てまだ誰ひとりとして殺していない。だから、殺人者の君が誰ひとりとして殺しいない今、俺が君に相応しい殺し相手を選んであげたのにな…残念だった』


警察官はそう言って、残念そうに頭を横に振った。