そうこう話をするうちに、3人の目の前に広場が見えてきた。


『もうすぐで玲子たちが待ってる広場だ』


修二はスピードを上げて、穴の中から広場へと一気に飛び出した。


『えっ…!?』


玲子たちが待つ広場に出た修二は、目を丸くして言葉をなくした。


広場にあった鍾乳石たちが崩れ落ち、壁の至るところに争いがあったかのような無数の傷跡が広がっていた。


そして、待っているハズの橘玲子や公太、四季神時也の姿はそこにはなく…ただいくつかの血の跡が残されていた。


『こ、これは…』


修二の後から広場の景色を見た亮と相沢誠也も驚きをあらわにした。


『嘘だろ…』


修二の身体は一瞬にして震え出した。