『それは確かにそうだけど…ショックを受けても爆発しなかったために、不発弾というものがあるわけだがら…』


修二は亮の疑問に答えた。


『うーん、ただ鍾乳洞に衝突しただけではなく…こんな通路を形成するほど鍾乳洞内の壁を突き抜けた上に、その先の地面に突き刺ささるなど…何度もショックを受けてる場面が合ったのにも関わらず、一度も爆発しなかった…それって、偶然なのかな…』


亮はどうしても納得出来ないでいた。


『そう言われればそうだけど…でも実際爆発せずに不発弾として地下にあったわけだから…』


修二がそう言うと、亮は軽く頷いた。


『そうだよな…偶然にも爆発しなかった単なる不発弾だよな』


亮は自分に言い聞かせるように納得したのだった。