『きっとあのミサイルが鍾乳洞にぶち辺り…あの煙突型の天井を作り、ミサイルが突き抜けて形成されたこの通路…そして地下深くに突き刺さったまま…氷づけになったこの鍾乳洞内は時間が止まったままなんだ』


修二は狭き通路を登りながら、自分の思ったことを口にした。


『うーん…』


そんな修二の言葉に耳を傾けながら、亮は疑問を感じていた。


『うーん、うーんって…亮さんどうしたんですか?』


修二はそんな亮を気にかけた。


『鍾乳洞にぶつかった時点で、どうしてあのミサイルが爆発しなかったのか?ミサイルには詳しくないけど、普通なら何かに当たればその衝突のショックで爆発してもおかしくないハズだろ?』


亮は自分の中の疑問を口にした。