修二は木々が生い茂る道なき道を走って逃げた。


草木を掻き分け、山を登り必死に逃げ回った。


『待て!!』


そんな修二を追いかける銀髪のホスト風の男は、逃げる修二に向かって発砲した。


しかし、銀髪のホスト風の男が発砲した銃弾は木に当たった。


『ちっ…』


銀髪のホスト風の男は悔しそうに舌打ちをした。


逃げ回る修二はいつの間にか、苔が生えた廃屋となった建物の前までやってきた。


『はぁ…はぁ…』


修二は息を切らしながら辺りを見回した。


『なんだか…古い建物だなぁ…しかも、酷く崩れ落ちてる…』


修二は崩れ落ちた建物に目をやった。