『時也、お前…』
亮は発砲した四季神時也を睨みつけた。
『すまん、すまん。まさか二人が知り合いやとは思わんかって…つい。当たらんでホンマ良かったわー!!』
四季神時也はそう言って、ペコペコと頭を下げた。
『大丈夫か?玲子…』
修二は橘怜子を気にかけた。
『ええ、公太のお陰で…ありがとう、公太』
橘怜子は立ち上がり、公太にお礼を言った。
『ううん、別に…』
公太は素っ気なく答えた。
『でも、まさかまた修…』
橘怜子がそう言いかけた瞬間、修二が橘怜子の口を右手で塞いだ。
そして、修二は近くの木に仕込まれている超小型の監視カメラに向けて拳銃を発砲した。


