亮は思いっ切り拳を握りしめていた。


『お前たちの目的は一体何なんだ?本当に殺し合いを見てるのを楽しんでるだけなのか?』


修二は警察官たちを睨みつけながら尋ねた。


『本当の目的?本当の目的なんて下っ端の俺達にはわからないさ…“あの方”なら全て知ってるんだろうがな…』


警察官の一人は不敵な笑みを浮かべながら告げた。


『あの方?』


亮は首を傾げた。


『おーっと、危うく口を滑らす所だった…』


警察官の一人はにやけながら右手で口を押さえた。


『さて…話は変わるが、本来ならこの管理施設に侵入したものは口封じのためにも、殺さなくてはならないんだが…』


警察官の一人がそう言うと、修二たちは一気に警戒を高めた。