修二はその音に反応して目をゆっくりと開けた。


開いた目の前には、お腹の出た中年の男が、そのお腹から血を流して倒れていた。


修二はその姿を見て驚いた。


その倒れているお腹の出た中年男の向こう側から、ゆっくりと歩いてくる銀髪のホスト風の男がいた。


『あ、あいつは…』


修二は銀髪のホスト風の男を見た。


『よう』


銀髪のホスト風の男は、拳銃を片手に修二に声をかけた。


『お前確か俺と一緒に“白い部屋”にいた奴だよな?』


銀髪のホスト風の男は気さくに修二に尋ねた。


『あ、ああ…』


修二は緊張気味に答えた。


『この島には、俺たちが来るよりも以前に来ている犯罪者たちもいるようだな。この男もそうみたいだし…』


銀髪のホスト風の男はそう言って、倒れている中年男に目線をやった。