「おいおまえ、ここに来たのはココアを飲んでクッキーを食うためだけか?ここは学童保育所じゃない。帰れ」
……コイツ、やっぱり最低だ。
何も子ども相手にそんな言い方することないでしょうが!
博君はそれを聴いて体を震わせ、涙をぽろぽろとこぼし始めた。
「お……オレ、噂聴いてきた。ここならちゃんと話聞いてくれる……って」
カタンとマグカップをテーブルに置くと、短パンのポケットからひとつの包みと一枚のボロボロになった写真を取り出した。
「この写真に写ってる猫のクロがいなくなったんだ……もう1ヶ月もいないんだ。
もちろんオレも心当たりを朝晩毎日探したけど、ダメだったんだ。
クロはオレが赤ん坊の頃から一緒にいる、唯一の友達なんだ。
お父ちゃんが死んでからは唯一の家族だ。
どの探偵に頼んでも、話も聞いてくれんかった」
そう言って博君が紙の包みを開くと、中は小銭ばかりでたぶん500円とないように見える。
「オレが一年貯めた小遣いだ。これで何とかクロを捜してくれよ……お願いだよ!」
……コイツ、やっぱり最低だ。
何も子ども相手にそんな言い方することないでしょうが!
博君はそれを聴いて体を震わせ、涙をぽろぽろとこぼし始めた。
「お……オレ、噂聴いてきた。ここならちゃんと話聞いてくれる……って」
カタンとマグカップをテーブルに置くと、短パンのポケットからひとつの包みと一枚のボロボロになった写真を取り出した。
「この写真に写ってる猫のクロがいなくなったんだ……もう1ヶ月もいないんだ。
もちろんオレも心当たりを朝晩毎日探したけど、ダメだったんだ。
クロはオレが赤ん坊の頃から一緒にいる、唯一の友達なんだ。
お父ちゃんが死んでからは唯一の家族だ。
どの探偵に頼んでも、話も聞いてくれんかった」
そう言って博君が紙の包みを開くと、中は小銭ばかりでたぶん500円とないように見える。
「オレが一年貯めた小遣いだ。これで何とかクロを捜してくれよ……お願いだよ!」



