「俺の家にコレを知らせたら……俺は……おまえを……」
苦しげな息で切れぎれに言葉を紡ぐナギの瞳は、赤く光ったままだった。
冷たい身体なのに、額からは汗が絶え間なく流れていて。
あたしにはナギの事情なんて知らないけど、あのナギがこんなに必死に止めようとするなんて。
きっと何かあるんだわ。
あたしは体を向き直ると、ナギに向かって言った。
「わかった、言わない。だけどその代わり、今晩はあたしの言うことを聞きなさいよ。
あなたは病人なんだから、いいわね!?」
あたしは有無をいわせぬ強い口調で言うと、バスタブに張ったお湯を桶で汲んでタオルを持ち、改めてベットに寝かせたナギの枕元に置いた。
「汗もかいてるし、体を拭かなきゃ。その後着替えてよ」
「……勝手にしろ。直接触れるなよ。バカが移る」
苦しい中でもナギは強がっていて、あたしは微苦笑するしかない。
ナギは上半身を起こすのも苦しそうだったから、仕方なくシャツのボタンを外してまず前をはだけたけど。
現れたものを見たあたしは、思わず息を飲んだ。
苦しげな息で切れぎれに言葉を紡ぐナギの瞳は、赤く光ったままだった。
冷たい身体なのに、額からは汗が絶え間なく流れていて。
あたしにはナギの事情なんて知らないけど、あのナギがこんなに必死に止めようとするなんて。
きっと何かあるんだわ。
あたしは体を向き直ると、ナギに向かって言った。
「わかった、言わない。だけどその代わり、今晩はあたしの言うことを聞きなさいよ。
あなたは病人なんだから、いいわね!?」
あたしは有無をいわせぬ強い口調で言うと、バスタブに張ったお湯を桶で汲んでタオルを持ち、改めてベットに寝かせたナギの枕元に置いた。
「汗もかいてるし、体を拭かなきゃ。その後着替えてよ」
「……勝手にしろ。直接触れるなよ。バカが移る」
苦しい中でもナギは強がっていて、あたしは微苦笑するしかない。
ナギは上半身を起こすのも苦しそうだったから、仕方なくシャツのボタンを外してまず前をはだけたけど。
現れたものを見たあたしは、思わず息を飲んだ。