「おまえ、朝、何も食って来なかったんだろ? 貧血で倒れたんだよ」 あぁ、そうだったんだ。 「ちゃんと起きてりゃ朝食ぐらい……」 「はいはい、分かりました」 守のお小言が始まりそうだったので、最後まで聞かずに返事をした。 「ったく」 守の小さな呟きが聞こえた。