「んあ〜体が軽い。サンキュー紅先輩。」



「おうよ!いつでもしてやるよ!お前には、テニスの練習相手になってもらってるしな〜」



紅先輩は爽やかな笑顔で親指をぐっと立てた。



「あかん…俺、今日寝るまでビンビンや。」



「先輩、意味わかんないっす。」



真っ赤になってぶつぶつとお経を唱えるような先輩。



なんか可愛いし。



「気良、今日は俺の相手が一番最初だぞ〜?」



「リョーカイっす。」



紅先輩はにこやかに部室を去って行った。



そろそろ昼休みも終わりだし、私も教室戻るかな。




そう思い、ドアに向かい歩き出した瞬間、体が後ろに引っ張られ



気が付けば勇将先輩の腕の中にいた。