「……。」



私はだんまりを貫く。



先に口を開いたのは勇将先輩だった。



「お前、飯食うてへんやろ?…飴ちゃん食うか?」



そういえば、今かなり腹ぺこ。



「いただきます…んぐっ」



私が言った瞬間、口の中にオレンジの味が広がった。



「急に飴玉押し込まないで下さいよ。」



「スマン。」



私に叱られると、勇将先輩がしゅんとした。



その長くて喉仏がつんと出た綺麗な首がうなだれてる。



なんか、可愛いかも。