「勝ったらなんか奢ってくださいよ。」



「おう!優勝ならな〜!!」



陸人先輩が軽く答える。



「陸人、それ不利な約束だって分かってへんやろ。」



勇将先輩が渇いた声で笑う。



「え〜?なんで!?」



「コイツ去年…「勇将先輩。」



私は勇将先輩の言葉を遮った。



「はいはい。なんでもあれへんよ。」



「なんだよーっ!!」



陸人先輩は納得いかない様子。



「何奢ってもらおうかな。」



「気良、腹黒いとこも素敵だよ。」



頭の中に色んな食べ物を想像しつつ、凜が苦笑いしたのを横目で確認した。