しょうがないので私が凜に言う。



「凜、先輩達は私の大事な友達だよ?」



凛の下から顔を近づける。



なんか知らないけど、凛は私のこのアングルに弱いみたいだからだ。



「うっ…上目遣いで言われるとなぁ〜…分かった!先輩達だけですよ?」



「ホンマ!?」



「やった!これで授業サボれるぅ!」



総体を応援する人は学校を公欠できるので、陸人先輩が喜ぶ。



「陸人先輩…私を応援する気がないでしょ?」



「あるよーっ!勝ったらチューしてあげるしぃ〜。」


テンション上がった陸人先輩を、勇将先輩は何故かじろりと睨んだ。



「陸人…コロス。」



「冗談だよ!ジョーダンっ。」



陸人先輩はよく分からないが、焦って弁解した。