「つか、父さんのコートって…お前、三沢元プロの娘!?」



龍太郎が思い出したように私に聞いた。



「そうだけど。」



「「そりゃ、強いわけだ。」」



私の言葉に龍太郎も日和も苦笑いして頷いた。



「ピヨ〜!もっかい!」



「ハイハイ。あ、気良、お父様によろしく伝えといてね。」



引っ張るちびっ子とコートに戻りながら私に叫んだ。



「リョーカイ。」



私は返事と左手を上げて意思表示をする。



ホント、日和は礼儀正しいよ。