勇将先輩の顔が真っ赤に染まった。



「…ん。」



「気良…俺かて男なんやで?……一年も会えへんから、何するか分からんで?」



勇将先輩の言っている意味は私にも分かった。



私は勇将先輩の背中に抱き着いた。



らしくないのは分かっているけど溢れる気持ちが止まらない。



「…分かった。じゃ、俺の家、行こ。」



私達はバイクに跨がり勇将先輩の家へ向かった。



勇将先輩の爽やかな香水の香りが私の鼻を擽る。



この感覚も、きっともう最後になるんだ。