ねぇ、先輩。



貴方の笑う顔が、仕草のひとつひとつが、こんなにも愛おしい。



どんなアトラクションに乗っても美味しいご飯を食べても…



私には、勇将先輩の眩しい笑顔しか見えない。



これが見納め…なんだよな。



「…き、ら?」



勇将先輩が、最後に乗った観覧車の中で呟いた。



気が付けば私は震えていた。



体に力が入らない。



勇将先輩しか見えない。



今溢れ出してるこの感情は…一体何なのだろう。