ドンっ 突然何かにぶつかった。 なんか柔らかいような硬いような不思議な物体に。 「ってぇ…。」 私は勢いよく尻餅をついた。 ケツいてぇ…。 朝練で眠いし、ケツは痛いし相変わらずギャラリーは煩いし あー、ツイてない。 視界の端に飛んだスクールバッグが二人分。 …ん?二人分? 一個は私のだ。確実に。 教科書何冊かとノートと筆記用具だけのすっからかんのバッグ。 もしかして、私がぶつかった物体って…。