1月はあっという間に過ぎ、季節は2月を迎えていた。



ついに、勇将先輩と俊さんの大学受験当日。



「勇将先輩、頑張って。」



「おぉ、俺、絶対受かるで!」



勇将先輩は朝から私の家に私に会いにきていた。



勇将先輩はヘルメットを被る前に私にそっとキスをした。



冷たい唇に温かい勇将先輩の唇が落ちて、心地良い。



「なんか絶対受かる気がしてきたわ!よっしゃ!ほなな。」



「いってらっしゃい。」



勇将先輩の背中が遠ざかってく。



その背中は、自信と希望に満ち溢れている気がした。