「なんすか?私、多分なーんも悪いことはしてないんすけど。」



「コラ!三沢ぁ!お前、理事長に向かってなんて口利いてるんだ!」



広松、いたのか…うざ。



「いいですよ先生。三沢さん、話っていうのはね。」



「はい。」



理事長は私に寄ってくる。



「…あなた、留学する気は無いかしら?」



留学ねぇ………



「って、はっ!?」



あまりのことに、一瞬スルーしかけたが私は大きな声を出してしまう。



「あらあら、面白い反応するのね貴方。」



そんな私を、理事長はのほほんと笑った。