「すまん、度が過ぎたわ。これ以上したら我慢出来ひんわ。」



勇将先輩は私から離れた。



「何を…?」



「…せやから、なんかその、ホントはすることしたいといいますか…。」



勇将先輩はばつが悪そうに頭を掻いた。



「勇将先輩の方がいかがわしいこと考えてるじゃん。」



私が勇将先輩に言うと勇将先輩は顔を真っ赤にした。



「男は皆そういう生き物やねん!…でも、なんやその、過去が過去やから、気良に触れたいけど汚い手で触れたないねん。」



勇将先輩は私に背中を向けた。



私ってつくづく勇将先輩に大切にされてるんだな…。