そわそわしている私に気付いたのか勇将先輩が余裕の微笑みを私に向けてきた。



「何?もしかして、いかがわしい想像でもしてるん?」



「し…してないし。」



そっけなく答える私に先輩はニヤリと笑う。



「フーン。」



しかし勇将先輩は気のない返事をし、そっぽを向いた。



でも手は私の耳をくすぐったく触ってくる。



「…この場で叫びますよ。」



「気良、耳感じるんや。」



勇将先輩は触るのを止めない。



「ちょ…ぁっ」



不覚にも変な声を出してしまった。



私は自分の口を手で塞ぎ、先輩を睨む。