私が勇将先輩を見ると勇将先輩も目を細めて笑いながら頷いた。



お母さんは目に涙を溜めて私に視線を送る。



「そうか…うん、うん。」



お母さんは言葉にならないのか何度も頷いていた。



「はい、もうしんみりした話は終いや!そろそろ気良と二人っきりにしてや!」



勇将先輩は場の空気を変えようとするためか、声を張り上げて言った。



「勇将ぃ!そんなに気良と二人じゃなきゃヤなの〜?」



雅史が勇将先輩をからかう。



「お盛んやなぁ。」



お母さんも雅史に乗っかった。



「やかましわ!」



勇将先輩は顔を真っ赤にして二人に言い返した。