「でも、勇将が私達が『弁護士と医者、どっちになるんや』って聞いたとき、初めて反抗したんよ。」
私は小さな声で相槌を打つ。
「そん時はなんでって思うたけど、勇将の将来は勇将が決めるのは当たり前やなって後々思ってんな。」
お母さんは真っ直ぐ私を見た。
「勇将を強くしてくれてありがとう。気良ちゃん。」
お母さんの優しい微笑み。
だけどね、お母さん。それは違うんだよ。
「勇将先輩が今強いのは、私だけのお陰じゃないっす。」
「えっ…?」
「先輩が強くなれたのは、今まで出会ったすべての人達のお陰です。…勿論、お母さんやお父さん、雅史のお陰でも。」
だから、私のおかげだけじゃないんだ。
私は小さな声で相槌を打つ。
「そん時はなんでって思うたけど、勇将の将来は勇将が決めるのは当たり前やなって後々思ってんな。」
お母さんは真っ直ぐ私を見た。
「勇将を強くしてくれてありがとう。気良ちゃん。」
お母さんの優しい微笑み。
だけどね、お母さん。それは違うんだよ。
「勇将先輩が今強いのは、私だけのお陰じゃないっす。」
「えっ…?」
「先輩が強くなれたのは、今まで出会ったすべての人達のお陰です。…勿論、お母さんやお父さん、雅史のお陰でも。」
だから、私のおかげだけじゃないんだ。



