「俺はそれからというもの人が変わったかのように冷たくなったと言われるようになった。



あの日以来女は嫌いになって、しつこい女は遊んで終わり。


そういうような生活を送った。


引っ越してからもその生活は変わらんかった。


でもな、そんな俺が一人の女性を愛そうて思える人が現れてん


それが……気良、お前や。


お前が大事で、愛しゅうてしゃあない。


他の女とは違う、真っ直ぐで飾り気がないお前。


せやから、汚い俺のこの手で抱いたらあかんって思っとる。」



先輩の話に、私の胸はまるでハサミでずたずたに切り刻まれたように痛む。



愛していた人にゲーム感覚で遊ばれる。



私だったら、そんなの耐えられないと思った。