「気良、まだ付けたままやったん?」



「はい?」



勇将先輩が突然話を変えたモノだから、情けない声で返答してしまう。



「いや、ほら、ネックレス…。」



勇将先輩は私の胸元を指差す。



「なんか、外すの勿体ないじゃないすか。」



私が言うと勇将先輩は私を抱き寄せた。



「そない可愛いこと可愛い顔で言うたら、我慢出来ひん。」



勇将先輩が私に囁く。



しかしすぐ私から離れると「冗談や。」とそっぽ向いた。