【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-

「それお気に入りなんやけど、気良にやるわ。」



「え?いいんすか?」



勇将先輩は笑顔でネックレスを自分の手元に持って行く。



そして私を自分の正面に向かせて座らせた。



私にそっと近寄り、ネックレスを器用に付ける。



勇将先輩の爽やかな香水の香りが私の鼻をくすぐった。



「うん、ええ感じや。」



勇将先輩の整った顔が近すぎて私は勇将先輩をじっと見つめた。



「気良?そない見られたら恥ずかしねんけど。」



勇将先輩がほのかに赤くなる。