「気良と龍太郎は随分挑発的な格好だね。」



日和が苦笑いで私達を見比べる。



「や、私じゃ色気もへったくれもないけどね。」



「勇将先輩の"先輩"が心配。」



日和が溜息をついた。



皆が言うことだけど、なんだよ、先輩の"先輩"って…。



私が考えているうちにコンテストの説明が始まる。



コンテストは三つの審査に別れていて最初は十人から五人に減って、二次で更に二人になる。



最終で学年MVPを選ぶそうだ。



私達二年生は一年生の次。



ってことは、今から一年生を見学するということだ。