あれからすっかり忘れていたが、文化祭まであと一週間を切っていた。
私が怪我をしているので皆はすっかり真っ青になっていた。
「気良ちゃん!どうしたの!?」
「や、チャリンコでこけて…。」
私の苦しい言い訳。
龍太郎がフォローしてくれたお陰もあり真実は知られなくて済んだ。
あの男達は掲示板でさらし者になったのでうちの学校でも噂になっていた。
「なんかモデルみたいな脚の長い男の人が開明館までバイクで引きずったらしいよ!」
クラスの女子がキャ−キャー噂しているのを龍太郎と二人で苦笑しながら聞いた。
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