今日はテニスの練習を待っていたため昨日と同じくらいの時間。



「昨日の奴らが今日もここにいるとは限らなくない?」



「大丈夫。この辺の公園、ヤンキーの巣窟なんだ。」



日和が自信を持った声を出す。



「シッ!ほら、いた。」



龍太郎が指を指す方向に、昨日の三人組がいた。



「気良、悪いけど、一人で近づける?」



龍太郎の言葉に、正直怖いけど、私は勇気を振り絞って頷いた。



私は恐怖心を押し殺し、ゆっくりと三人組の前を通る。



「昨日のジャージ女じゃねぇか。」



ばれることは承知の上だったが怖くて背筋が凍った。