カーテンの隙間から時計を見ると一限目は終わりの時間だ。



「それより、龍太郎どうしたの?」



私が言うと龍太郎が目を輝かせて言った。


「仕返しだよ!し・か・え・し!」



「仕返しってどないするん?」



勇将先輩が言うと龍太郎が悪そうな顔で耳打ちを始めた。



すると勇将先輩も悪魔の笑みを浮かべた。



「それ、えぇなぁ〜!犯人は名前聞いただけで震え上がるやん。」



「でしょ?協力交渉もしましたし。友達のためならなんでもするそうです。」



二人は「おぬしも悪よの〜」などと言って不気味に笑っていた。



なに企んでんだか…。