「俺さ、思うんだ。遅かれ早かれ気良の異変には気付くだろうし、早く言うべきだって。」



私は凛を体から離し、制服を調えながら耳を傾けた。



そして再び龍太郎をカーテン内側に呼び寄せる。



「それに私…他の男にこんなもん付けられて、汚い。」



「馬鹿!汚いことあるか!そんなことで勇将さんが汚いなんて思わないし!」



龍太郎は本当に怒った顔で私に言った。



「それにな、お前がいくら嫌だって言ってももう勇将さん保健室に呼んだからな。」



「な!?」



私も凛もいつも以上に強気な龍太郎に驚いた。