「泣くなよ、凜。」



「だって〜っ私が気良の立場だったら怖いよ。陸ちゃんには言えないよ…。」



凜は私の体を優しく包んだ。



「他に外傷は?」



「んー…腹とか色々。」



心配してくれている凜には見せとかなきゃな。



凜が龍太郎をベットの近くから追い払ったので私はそっと制服を脱いだ。



見た凜は更に涙を流した。



私の体は腹部を中心に青紫色の内出血がある。



全て昨日暴力をされた傷痕。



「気良、守ってあげられなくてごめん…。」



「凜、私は大丈夫。龍太郎が助けてくれたから。」



私は凜に本当に感謝している。



私のために泣いてくれる親友がいるだけで幸せだ。