私の異変に凜がすぐ気づく。



「気良…?どうしたの?」



「ご、めん…勇将先輩のじゃ、ないんだ…。」



私はどんどん震え出す。



「…保健室行くぞ。篠原、お前もこい。」



朝練終わりだろう、汗の香りを残した龍太郎が私の腕を掴んだ。



凜は訳が分からないというような困惑の表情。



私達三人は保健室へ向かった。



到着した後、先生不在の保健室のベッドに寝かされ、その横で凛と龍太郎が話している。



龍太郎から一通り話を聞いた凜は真っ青になっていた。



「気良、私軽率な言葉だったよね…ごめん。」



「知らなかったんだ。しょうがない。」



私が微笑むと凜が泣き出した。