「お前、時間大丈夫なん?」



「家、徒歩5分くらいなんで。」



「そうなんや。」



勇将先輩と喋っていると、芹澤俊先輩が近寄ってきた。



「お前、三沢じゃねぇか。勇将と付き合ってたのか?」



「付き合ってないっす。」



付き合ってるも何も、今日知り合ったばっかりだって。



「あっそ。」



「芹澤さんは部長なんすね。」



「当たり前だ。俺が一番強くてかっこいいからな。」



私の問いに芹澤さんが冗談混じりに答えた。



「よういいよるなぁ。」



「ナルシーっす。」



私と勇将先輩はわざとからかう。



「かっこいいは冗談だろうが。」



芹澤さんは私に軽くデコピンをしてコートに戻った。


「先輩達、やっぱ全国区なだけあって上手っすね。」



芹澤さんが戻った後、私は再び先輩に話を振った。