この時の勇将先輩はまるで手の届かない…



そう、まるでダイアモンドのような輝きを帯びていた。



近くに居るのに触れられないような気がした。

































「きら!最後までおってくれたんやな。」



「…え?」



辺りを見渡すともう誰もいない。



随分前に凜が帰っていったのはなんとなく覚えてる。



コートにはレギュラーしか残ってなかった。



「ぼーっとしてたから気づかなかったっす。」



「まあ、そんなことやろうと思うたわ。」



勇将先輩は、釣り上がった細い眉毛をハの字にして苦笑いした。