「私、誰かさんの推薦のせいで風紀委員だろ。」



「あ〜そうだった。」



ケラケラ笑う凛。



そうだったじゃねーよ。



私は凜のせいで面倒な風紀委員になったんだぞ。



「あっ!アレ、先輩達だ。」



凜が指差した方を観ると勇将先輩達がダブルスのラリーをしている。



勇将先輩は、キラキラ輝いて見えた。



今日出会ったばっかりなのに、勇将先輩は今まで出会った人の中で一番輝いていた。



喋っている勇将先輩にはない、真剣な眼差しが私の心臓を射止める様に感じた。



まるで永遠のようで一瞬のような時間が流れた。