「せんぱ…」



「誰にも見せたない!めっちゃ可愛い〜!」



勇将先輩が腕の力を強める。



「ちょっ…!苦しい。」



私は、勇将先輩のセピア色のシャツしか視界に写らない。



でも、不覚にも、勇将先輩に可愛いって言ってもらえたことで喜んでいる自分がいた。



−…たまには、こういう女らしい格好や化粧も、ありかも、ね。



なんて思えてる自分に驚きつつ、これも勇将先輩の影響かなぁと思った。



はあ…一体、どんだけ先輩のこと好きなんだよ、私。