「はい!じゃあ早速だけど…。」



凜がじゃらじゃらと道具を出してきた。



美容師か、と心の中でツッコミを入れてしまう。



「もう…寝起きの気良、動きが遅い〜っ!私が全部やるんだから!」



凜は昨日のワンピを紙袋から出すと、私の身ぐるみを剥ぎ取り始めた。



「ちょ…りんっ!やめろ!」



朝から私の短い絶叫が三沢家を包んだ。



……………。



「よっし!気良、出来上がったよ!!」



「…おー。」



朝から脱力。



おそるべし、女子のフルパワー…