「つか、なんで勇将先輩はテニスコートに入れるんすか?」



「俺、高校生に見えへんらしいから、学校が涼蘭の生徒を入れるな言うてる場所に余裕で入れるんよ。」



なるほどねぇ。



「確かに、先輩って老けてるかもね。」



私が言うと勇将先輩がガバッとこちらを向く。



「嘘!?俺、老けてんの?」



どうやら、気にしてるらしい。



「嘘っすよ。ウケるー。」



「気良サイアク!!」



勇将先輩がむくれた。



「その顔なら、高校生に見えますよ。」



勇将先輩は頭にハテナマークを出して顔を触っている。



きっとどの顔が?って思ってんだろうな。