「俺、気良のこと愛し過ぎて、目の前真っ暗やねん。」



勇将先輩が私に言った。



そんな勇将先輩に、私は静かに話し始めた。



「…勇将先輩、いつか私に言ったっす。私の心の月になるって。」



「…ん。」



「なら、私は貴方の心をどう照らせばいいですか…?」



私は勇将先輩の目を真っ直ぐ見つめた。



「気良、お前はもう俺をいっぱいあったかい光で包んでくれてるんやから。」



勇将先輩は私の両手を自分のオデコに持って行った。



「勇将先輩、私分からないっす。」



「なにが?」



真っ直ぐ問い掛ける先輩に、私も先輩に真っ直ぐ答える。