【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-

「気良は興味ないことやから知らへんらしいわ。」



勇将先輩は二人に微笑んで言う。



「きら、まじで知らないの…?」



凜が固まりながら聞いた。


そんなに知らないとおかしいか?別に知らなくて損したこともないのに…。



「まぁええやん。こういう奴もおるってことや。」



勇将先輩が私を優しく撫でる。



勇将先輩の大きな温かい手は何故か私を安心させた。



「まだまだ頑張って精進しないとダメってことだな。」



「せやな。」



何かを納得したのか二人は頷き合っていた。