知らず知らずの内に私の目から涙が流れた。



「…ゴメン、私、帰るわ。」



私は気まずくなってファミレスから出てった。



「気良!?」



龍太郎の呼ぶ声が聞こえたが私は無視して走り出した。



外は寒く冷たい風が私の心までをも冷やすよう。



「っ…。ぐすっ」



私は夜道をズンズン歩く。



なんで勇将先輩を信じれないんだろ。



私って前はこんなやな奴じゃなかったのに…。



ばしっ



突然、手首を掴まれる。



「っつか!お前足早過ぎ!女のくせにきっしょぉ〜。」



私の手首を掴んだのは、龍太郎だった。