勉強会も終わり、久しぶりに勇将先輩のバイクに二人乗り。



「なんか、この特等席の重みが少し懐かしいでな。」



先にバイクに跨がった私を見てふわりと微笑む先輩。



と思ったら、隙を突いたかのように頬にキスを落とされた。



「なんや、気良とこうして近くにいられるのがうれしゅうてしゃあないわ。」



低く、甘く私の体を熱くさせる声で言われる。



もう肌寒い季節なのに、勇将先輩といると温かい。



「ほな、帰ろか。」



やっぱり、先輩はかけがえのない存在だね。