私は周りの視線を感じ、凛を体から離すとテーブルにあったコーヒーを口に含む。



「気良はブラックコーヒーが好きだねぇ。」



ノンシュガーのコーヒーの香りを嗅いでいると、とても落ち着く。



と、いうより…



「凜が飲んでいるのはコーヒーだよな?」



正確に言うとコーヒー"だった"ものか。



「何言ってんのきら!?これがコーヒー!」



シュガー5杯にミルク3杯入ったもんがか…。



「そりゃ、お菓子だろ?」



頭上から聞き慣れた少年の声。



「あ、陸人先輩。」



「…よぉ。気良、凜借りていいか?」



「どうぞ。」



私は凜を差し出し学食をの席を立つ。



あとは二人の問題だ。