そういえば、兄ちゃんってなんか若者向けのブランド品の会社のデザイナーだったっけ。



「実はこれ、俺のデザインなんだよな〜」



兄ちゃんが爽やかに笑った。



「ほんまでっか!?すげぇ。」



勇将先輩が目をキラキラさせている。



「へへ〜!でもその色は世界で一つしかないんだ。」



「そんなもの、ホンマに貰っていいんですか?」



勇将先輩が聞く。



「うん。その変わり、気良のことちゃんと守ってやるんだぞ。」



「はい。勿論です。」



勇将先輩は強く強く頷いた。