「ほな、合宿がんばりいや。」



「ういっす。」



食事も終わり、勇将先輩が帰ろうとする。



「お前、彼氏にくらい可愛く返事しろ!」



兄ちゃんがまた余計な一言を足した。



「うっさい。」



さっきから兄ちゃんにうっさいしか言ってないよ。



「気良はそういう無愛想なとこがええんです。」



勇将先輩はそう微笑みながら言ってくれた。



「はいはい。…あっ!そうだ勇将、ちょっと待ってて。」



兄ちゃんが2階にダッシュした。



「由良先輩、どないしたんやろ?」



「さあ?頭おかしくなったんじゃないんですか?」



「気良、兄貴相手に結構酷いねんな。」



勇将先輩は楽しげに笑った。