「…中華や。ほんまもんの中華や。」



勇将先輩は私の作った料理を見て驚く。



そんなに驚くほどのもんでもないっしょ。



「勇将、これが気良の唯一の女らしい特技だ。」



「うっさい。」



兄ちゃん、一言余計なんだよ。



「気良ってほんまなんでも出来るスーパーな女子やな!」



勇将先輩が私の頭をくしゃくしゃ撫でた。



「はーい。イチャつかなーい!!早く食べよ。」



兄ちゃんの言葉で私達は席に着いた。



勇将先輩と由良兄ちゃんは食べながらも話しが弾んでいた。



勇将先輩がなんだか可愛い後輩になっているのはとても新鮮だった。